小屋日記
久しぶりのSOSマーケット。
ボロモノ市だったり、ほぼ無人バザーであったり、まちなかぶんか小屋のフリーマーケットには未だ定着した名前がない。ただ、この時期だけは決まっている。
SOSマーケット。小屋の運営が厳しいので助けてくださいという身も蓋もないネーミングである。今年はいつもよりも早めのSOSを出すことになってしまった。どうやら物価高騰とやらがじわじわ来ているらしい。
今回はレトロな古着たちを並べてのんびりやろうと考えていたところ、告知を観たわったんが「雑貨を持っていっていい?売上は全部寄付するから」と。忙しい中、時間前に来てくれて、とんでもない量の雑貨を鬼のようなスピードで並べ「じゃ、片付けにまた来るから」と仕事場へ出掛けていった。
そうやって並んだ雑貨。結局私が一番楽しみにしているのではないかと思ったりする。今日もフクロウの人形から昭和なキーホルダー、味のあるコーヒーカップ、プリントごっこ、ジューサーなどがギッチリと並ぶ。
そうだ、今回は500円で「お好きなだけどうぞ」にしてみようと思いつく。手伝いに来てくれていたAさんも、それいいね!と同意してくれたのでやってみることに。
これがなかなかのヒットであった。開催と同時にふらりとやってくる方々。買うものないなーっていう感じの人も、気がつけば500円コーナーで楽しそうに選んでくれている。Aさんは次々来てくれる人と一緒に「確かにこれいいですよね」と選んでいる。Aさんのリアクションは、接客という感じではなくて、本当にその品物がいいなあと思っているのが伝わる。ご本人は「何もできていない」というけれど、そういう温度感って真似しても出せない。すごいなあ。
そんなこんなで次々といろんな人がやってくる。とっても似合うカラシ色コートを見つける人、レトロジャケットが全部が全部似合ってしまう人、500円コーナーで抱えきれないほどの量のものを掘り出すついでに品物も並べてくれる人、ついに91歳になったわよと話す近所のKさん、ベルトじゃなくて本当に欲しいのはセーターだったというKちゃん、お年玉を握りしめてきてくれたこどもたち、砂澤ビッキ展帰りのRさん、「魔除けに」と猫のポストカードを買う女性、年齢を一つ間違えていたから急いで人生のコマを進めないといけないと話すHさん、、、などなど。
途中、一度来て帰っていった近所のKさんが「携帯が壊れちゃったからみてくれない」という。今忙しいのでちょっと待って!といっている間にKちゃんが一生懸命調べてくれて、どうやら電話のボタンが壊れているらしいということに。「じゃあ、ちょっと駅前イオンに行ってくるわ」と、一緒に来た男性を置いて帰ってしまった。
残された男性、一人になっちゃって困るのではと思ったら500円コーナーで品物をたくさん見つけたのち、とっても似合うセーターを買っていってくれる。
気がつけば閉店の時間。「いつも暇なのに、なんだか今日は賑やかだったね」と居合わせたメンバーで喜びを分かち合う。片付けも、戻ってきたわったんに仕事帰りの草太郎くん、デザイナーのNさんが手伝ってくれて、なんとか明日のイベント仕様となった。ありがたや。
さて、明日もマーケット。長らくぶんか小屋にお菓子を卸してくれているりすのほっぺさんが旭川を離れることになり、不要となったものを放出するフリマである。もしかするとお菓子たちも明日で最後かもしれない。明日は明日でまたきっといろんな物語があるのだろうな。
私は今もうれつに定食が食べたい。ぐすぺりはおやすみだし、館はもうないし、お酒は飲めないから居酒屋には行きにくいし、こんなとき、みんなはどこに行くのだろう。
コメント
コメントを投稿