小屋日記

週末の演劇公演の仕込みのため、貸切の1日。

朝からシャッターを閉めて作業をしていると、次々と人がやってくる。

「今日シャッター閉まってるけど、どうしたの!?」

「ビール飲もうと思ったのだけど」

「珈琲一杯飲みたかったけど今日はダメだね」

ドアを開けていればいつもの光景なのだけど

いざシャッターを閉めてみると、ふらりと立ち寄ってくれる人の多さに驚く。

いや、むしろ、シャッターを閉めていることにより

気になり立ち寄る人の数が増えているということなのだろうか。


久しぶりに「劇場」として使われるぶんか小屋。

小屋という名前がついているだけあって

当初は小劇場のような場所を目指していたが

劇場としては狭すぎて気がつけば他の催しの方が圧倒的に多くなっている。


発声練習の声が響いたり、セリフの断片が行き交っていたり。

会話をしているのか、セリフを言っているのか

事務所に座って作業をしていると判別がつきにくい。

ときどき、セリフと実際の会話の間のようなやりとりが交わされていて

人と人の間に発生する関係性みたいなものを遊ぶというか試すというか

いくつものバリエーションを持っている感じが

「ああ!演劇の人たちだなあ」という感じがする。


夕方からは人がいっぱいやってきてテキパキと平台が運ばれていく。

「なぐり持ってきたよー」という会話を聞いて

そうそう金槌を「なぐり」と呼ぶことを知った時

演劇のことを知れたような気がして嬉しかったことを思い出す。


演劇の人たちの、演劇に向かう姿勢とか空気みたいなものは

バンドのそれとかとはまた全然違っている。というか全く違う。


自分たちの今ここも含めて俯瞰しながら動いていくというか。

「演じる」をしているから、多分、なんでもない日常の中のやり取りも

また演劇的である、、、的な感覚なのかなと思う。


まあもちろん、バンドにも色々あるように演劇にもいろいろあるわけで

ひとまとめにすることほど無粋なことはないのでここら辺にしておこう。


でも「演じる」をするってことをもう少し考えてみたくなった。

私はあの空気がとても好きだから。




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